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【ボドゲ】Fate/Grand Order Duelとエンピツと #FGO



島﨑信長「こういうのは実際に遊んでみると…ね……!」









先日、人参(※1)と一緒にAnimeJapanの2日目に参戦してきた。

お目当て、というほどのものではなかったが中外鉱業の「ミライアカリマグカップ」が目の前で完売になったため、ちょっと凹んでいた。
が、同行者の人参の活力というかテンションがものすごかったこともあってか、彼の元気を分けてもらいながら痛む足を引きずって今回催されるステージの中でもひと際多くの立ち見客が集まる「FGOステージ」の立ち見最前列に陣取ってステージを傍聴することに。


さて、かの塩川教授(※2)が登壇すると石10個配布が確定し歓声が上がる中、ゲーム以外の企画、つまりはリアルイベントや派生商品の速報コーナーに入る。

その速報で一番手を担ったのがこの企画。
「Fate/Grand Order Duel」(以下「FGOD」)である。

この企画自体は3月4日の冬のファラオ祭で告知されていたものだったが、その詳細は明らかにされてなかった。
さて肝心のゲームたるやどんなものかと息をのんで聞いてみると…

・英霊を3体サーヴァントとして使役しそれら3体を用いたサーヴァント3vs3で行う2人用ボードゲーム
・各フィギュアには5枚のコマンドカードがあり、それぞれBQA及び数字が振られている
・3体のコマンドカードの合計15枚がデッキとなって手札が5枚の状態でスタート?
・初期実装キャラクターはマシュ(シールダー)とアルトリアやギルガメッシュなど各7クラスの人気サーヴァント1体ずつの計8体

・価格は1つのフィギュアにコマンドカード5枚付きで¥1200(税込)
・今夏発売



というのが大まかな情報だ。
詳しくは以下のステージアーカイブの13:00~あたりから見てほしい。




さて、このトピックを聞いていた時にまず考えていたことはコレ。



「FGOのバトエン…どうなった?」


この時一体会場内のどれだけの人数が「Fate/Grand Order -SUMMON PENCIL SERVANT-」をやったことがあったのだろうかは定かでないし、そもそも覚えているFGOユーザーがどれだけいるのかってレベルの話である。


いや、そもそもなんなんだそれという方に説明しておこう。


この「SUMMON PENCIL SERVANT(以下公式略称『ペンサバ』)」はちょうど去年の5月に初めてティザーサイトが開き、これもまた今夏に発売と台打って幾多の先行体験会を開き8月19日に発売。

その後、対戦・講習会などを全国各地で開くものの、昨年10月のマチアソビでの対戦会を終えたのち公式HP及びTwitterは動かなくなっていた(新年の挨拶除く)。この間、わずか2か月弱である。


さてこの「ペンサバ」、何がいけなかったのだろうか。
いつものごとく熱心な型月ファンこと人参が発売後買ってきて、身内でひとしきり遊んだのでその考察を今更ながらしてみようと思う。

形式は上記の「FGOD」と同じく、自身がサーヴァントの描かれている3本の鉛筆を選んで行うサーヴァント3vs3の2人用のゲームとなっている。

鉛筆6面にはそれぞれそのサーヴァントのBQAのカード配分通りの5面と霊基再臨で1面というデザイン。
勝利条件は転がした面に応じてダメージを与えたりNPを回収したりしてNPが100以上にしての宝具or通常攻撃でHPを0にするかして相手の3体のサーヴァントをすべて倒した方の勝ちとなる。
戦闘中に霊基再臨することに多少の違和感が感じないこともないが、霊基再臨をしてエンピツの下の部分に移行してより強力な攻撃ができるようになるというアイディアはうまく「ドラクエバトルエンピツ」のレベルアップや変身のギミックを踏襲していて面白いと思った。


とまあここまでは大まかなルールであり、実際のルールについてはまず以下の公式ルールを一瞥してほしい。



遊び方PDF




すごい…すごくない?

サーヴァント、宝具カード、スキルカードなんかの説明はさておき、まず目に飛び込んでくるのは1ページ目の対象から効果内容にいたるまでの用語説明。

もはや原作をこれでもかと再現すれば文句言われないだろう!という開発陣のしたり顔が目に浮かぶ情報量の多さ。
実際、内容はほぼほぼFGOの効果内容そのもので、ユーザーからすればなるほどなるほどと飲み込めるところも多いのだが、そもそもペンサバからの新規層を狙ってないならサーヴァントやらマスターやらの用語解説を減らして少しでもスペースを広く見やすくすることに専念すべきではと思わなくもないという突っ込みは野暮だろうか。


それはさておいても、問題の2ページ目をチラッと見て、初見で「うわぁ」って声が出たのは自分だけではないだろう。
1ターンのフェイズが7つ。そのうちのダメージフェイズが7ステップに分類されている。
往年のTCGかと見まがうほどのルールの複雑さ。このゲームは本当にエンピツという媒体で収まってていいものなのだろうかと深く考えさせられること請け合いである。


そう、もうそろそろ気づいた人も多いと思うが、このペンサバ、「FGOというソーシャルゲームの戦闘システムを"人力"でやる」ことがコンセプトのゲームなのだ。



各サーヴァントのスキルの未使用or使用済確認からそれぞれのNPの計算、残りHP…そして1ページ目の20項目近くにわたる1体1体にかかっている効果内容(デバフ、バフ)の持続ターン数の確認及びそれらを交えての計算。

さらに数値の計算も人力でするにしてはあまりにも酷なもので、NPが100溜まるまでの上昇は10刻みの10段階ではなく5刻みの20段段階を採用。さらには獲得率~%アップ(ダウン)という目もあり、ゲームをするさなかでKUMON塾生よろしくの計算量を求められる。
さらにクリティカルの要素を加味して毎ターン発生した星の数を覚え、現在のターンではどの面がクリティカルになるかを意識しなければならない。当然BQAのチェイン要素もあるので、それらが発生した場合の諸所の計算は煩雑という他ないだろう。

自分がこのゲームを身内とやった時には初回40分弱、2回目はルールを把握して30分弱だろうか。
とても学校の休み時間の間に友達と鉛筆を転がして遊ぶような方向性を明示しているドラクエバトエンとは対極的なゲームの重さとなっている。


そして発売直前の体験会で公式が推奨する対戦進行管理メモがこれだ。
もはやちょっとしたTRPGのキャラクターシートみたくなっているが、間違いなくこれはペンサバの公式推奨の管理メモだ。



ここまでくると昨今その中身の薄さから批判され続けているFGOのバトルシステムをユーザーに人力で体験させることで、プログラムが計算してくれなければこんなに人は苦労するんだぞと今一度ユーザーに機械主義を賛美してほしいのかと思われるレベルである。


これを踏まえて、自分が考えるにこのペンサバ、明らかにオミットすべき部分をスルーして原作再現だけに注力したゲームという印象を受けた。

例えばポケモンカード(以下ポケカ)に原作に忠実に18種類のタイプ概念があり、急所、PPの概念があったらどうだろうか。
ポケカは相手の手持ちを6体倒せば勝てるという原作のゲーム性の根本を6枚のサイド再現することで、省くべき部分を省いた非常にシンプルでわかりやすいルールとなっている。
また、ドラクエバトエンもあえてそれぞれのモンスターのステータスの数字をHPだけにし、その数字でさえ全キャラ100固定にすることでシンプルかつ簡素なルールにまとめ上げており、1ゲーム5分もあれば終わるものだ。


ペンサバは原作を基にした(ボード)ゲームの制作の難しさがよくわかる例という名の犠牲と言えよう。



さて、話を戻して表題の「FGOD」について。

現状の問題点としてまずは3vs3なのに各フィギュアが1体¥1200(ランダム)であることだ。

まず1プレイヤーがゲームをするための投資が¥3600、無論2人用のゲームであることから実際に必要なのフィギュアの数は6体。
つまり最低初期投資¥7200。ちょっとしたフルプライスのゲームソフトが買える値段である。ボードゲームの中で言っても最高価格帯に属する「枯山水(約¥6800)」と同じくらいかそれ以上。


フィギュア自体を単体としてみるなら単価¥1200は任天堂のamiiboが1つ¥1300で一昨年非常に取引されていたこともあってか単体価格でみるならそこまで違和感は感じない。

しかしamiiboはゲームと連動させるうえで欲しいキャラクターをそのまま買うタイプなのに対し、こちらはまさかのランダム封入。
原作及びペンサバと同様のルールなら同名サーヴァントは同じパーティに入れられないはずなのでダブったらその時点でアウトなのはいささか問題なのではないだろうか。

逆にこれがトレーディング前提のものだとすると単価の高さが気になるところ。

そもそもそういうのが怖いならBOXで買って欲しいということなら8体含めて¥9600。
皮肉にもFGOの1度の課金上限額とほぼ同じなのは苦笑いをしてしまう。


フィギュア単体としてみるにしても結局のところ戦闘画面でのSDキャラがモデルであるため、フィギュア目当てで買うのもいささか気が引けるというのが本音だ。


というかそもそも現状フィギュアの使い方が全くわからない。

実物を会場で見たが何かスロットのようなものや動くギミックはなかったように感じるが…
できることなら雰囲気作りだけのためのフィギュアでないことを願いたいものである。


ディライトワークス塩川氏が語る社員向け「ボードゲームカフェ」新設の理由

最近はボードゲームにも関心のある塩川教授、ペンサバの二の舞にならないようなゲーム内容だと買う気が起きなくはないかもしれない。








※1 人参
地元の熱心な型月ファン。いつも本屋へ行くと型月関連の書籍を買ってる(イメージ)。将来の夢は「人参」。

※2 塩川教授
言わずと知れたFGOの2代目メインプロデューサー。
最近、教授になった
ボドゲの開発にはそんなにかかわってないように思っていたが、実際はどうなのか気になるところ。



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